2022スーパー耐久シリーズ Rd.7 鈴鹿

2022年11月26日(土)~27日(日)にかけて行われた、ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第7戦鈴鹿ラウンド(最終戦)

スーパー耐久マシンのTCRシビックで鈴鹿でのレース参戦は通算3戦目。
開幕戦の鈴鹿では、決勝中のフィーリングが良くなにか掴んだものがあったため、最終戦に向けてのフリー走行の木曜日も、わずかな時間ながら感覚を取り戻す事ができた。感触は良く、金曜日は少しタイヤに悩まされながらもしっかりとフィーリング確認。
マシンセットも予選、決勝を想定しながら変更しつつセッションをこなしていく。

土曜日の予選。
Aドライバーの”J”選手の予選は2番手タイム。
Bドライバーの蘇武選手の予選はライバルとかなり接戦のタイムだったが、結果AドライバーとBドライバーの合算では4秒届かず、決勝は2番手スタートとなった。
Cドライバー霜野選手、Dドライバーの僕も難なく予選通過。燃料を多めに積んで決勝想定のセットアップ。僕の走行でもセッティグを変更し答えを出していく。良い方向に進んでいくのが手に取るように分かる。手応えあり。

観客席には横断幕が!ありがとうございます!1秒速く走れる気がする。

スタートは霜野選手。逃げ切り作戦実行!
ライバルを抜き15秒のアドバンテージを稼ぐが、SC(セーフティーカー)導入で、差は縮まってしまう。

”J”選手にドライバーチェンジ。
”J”選手にとっては初の鈴鹿TCR。緊張もあったと思うけどしっかりとマシンを持って帰ってくれた。さすが”J”選手。

いよいよ、出番!
やはりセットアップが良い。乗りやすい。リアタイヤをしっかり使えるセットアップ。
フロントタイヤを労りながらのドライブ。リアタイヤがキツくなってもコントロールしやすい。
FFだけど、四輪で走ってる感じが凄く伝わる。タイヤをしっかりと使えてる。

そんなことも思いながら走っていた矢先、1コーナーから2コーナーに向けてアクセルを踏んで立ち上がったアウト縁石手前で、前を走るマシンがトラブルでスピン。とっさにブレーキとステアを切るが避けきれず正面衝突。ガシャン!っていう音。そしてマシンが浮き、着地。。。1度はコースに戻ろうと思ったが、走れる状態ではない事にすぐに気付いたためマシンを停止すると、オフィシャルさんが駆け寄ってきてくれた。

マシンは牽引され、僕はピットに向かって歩く。2コーナーからピットって、結構距離があるんだな……と思いながら歩いていると、トンネルくぐった先に、チームメイトや、メカさんが迎えに来てくれていた。

避けきれなかったとはいえ、蘇武選手にバトンを繋げれなかった事は凄く残念な気持ちでいっぱい。
今回は特に色んな想いがあって走っていたので。

マシンが守ってくれたとしか思えない。骨折も無く無事に家に帰れたのは、何か深い意味があるんじゃないかと思う。

本当に「チーム」っていうものを考えさせてくれる一戦だった。
一生忘れれない一戦。
「この鈴鹿戦があったから」
と、これからも言い続けていけるよう、ドライバーとして活躍していきたい。